『2025年日本はなくなる』読書感想文

読書

内科医でもあり、作家活動も行っている内海聡氏の最新書籍。
『医学不要論』などの著作が主に有名であり、薬害や精神医学の闇を
伝えている事に定評があります。

発言も容赦がないものが多数あり、常に賛否両論が絶えないです。
何せ内海氏本人ですら「世界一の嫌われ医者」「キ〇〇イ医」と自認している位です(笑)

今年の2月に出版された最新著作のタイトルも例に漏れず強烈です。
YouTubeじゃ規制かけられても不思議ではありませんね(笑)

ちなみに書籍名にある『なくなる』というのは
物理的に「日本そのものが消滅する」という意味ではございません

今回は『2025年日本はなくなる』について、感想も含めて紹介していきたいと思います。

2025年日本はなくなる コロナ後にやってくる、この国のヤバすぎる真実 [ 内海聡 ]

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感想(8件)

もはや手遅れなのか

冒頭の『はじめに』の項目にて「日本人は既に奴隷化している」と内海氏は仰っています。

第二次大戦の終戦後、GHQによって推し進められた『3S政策』によって日本人は
学ぶ意欲を奪われてしまった旨を述べています。
ちなみに『3S(スリー・エス)』とは「スポーツ・スクリーン・セックス」、それら3つの頭文字”S”を取ったもの。
この3つにまつわる娯楽、スポーツ(野球・サッカー等)・恋愛・TVドラマ・ゲームなど日本は娯楽に溢れています。
我々日本人はそれらの娯楽に夢中になり、政治など大事なニュースには目を向けなくなったということでしょうか。

冒頭から耳に痛い話が書かれています😓
私自身も普段TVゲームに夢中になっている身ですので…

内海氏は「既に日本は手遅れだ」との旨を述べていますが、「日本が失われる」という未来と向き合う心構えと考え方を身に付けてほしいと読者に訴えています。
前向きな内容の本ではありませんが、腹を括る上では読んで損はない本と言えるでしょう。

日本はダレのもの?

書籍を読み進めていけば分かってくるのですが、
「なくなる」と言っても日本という国自体が無くなる訳ではないのですよね。

形式としての『日本』という国は存続し続けるが、
外国の資本(企業)に乗っ取られた」植民地と化す未来を予想しています。

平成の後半から現在に至るまでニュースを見ていると、
「海外のA社による日本のB社の買収」という風な記事を
見かけたことがある方もいると思います。
その時から日本が外国に買い占められる流れは始まっていたのでしょうかね…

それどころか歴史を遡ってみると、1945年の終戦直後からGHQ(米国)によって
日本は今に至るまで支配されているとも考えられますし。
更には「明治維新の時から、日本は欧米の支配下に置かれた」なんていう意見すら
ネットで見かける位です。

歴史まで持ち出すとキリが無くなるので、ここまでにしておきます(苦笑)
いずれにせよ今の日本は「外国の勢力に占有されている」といった状態なのでしょうね。

この本では土地や企業など、日本の資源や経済が外国に占有されている事例が紹介されております。
その中でも特に気になった事例について語っていきたいと思います。

外国に買い占められる日本

ここでいう外国とは「外国の企業」、いわば”外資”ですかね。
土地や経済など、日本のあらゆるモノが外資によって買い占められていると
書籍において指摘しています。

爆買いされる日本の不動産

まず不動産に関してですが、都内だと既に1/3が外国資本によって占有されている状態です。

「2019年における東京の不動産の外国資本による占有率は17~18%、
しかし2020年以降は占有率33%にまで伸長している」

『2025年日本はなくなる』P114の本文を参照

2020年といえばコロナ禍が始まった年、何故この時期から外国資本の不動産占有率が伸長したのかが気になりますね。
おそらく飲食店など各店舗の閉店が急激に増加したせいだと考えられます。

閉店だらけとなりビルなどの不動産はどこも空きだらけになる。
それを外資はチャンスと捉えて、空きフロアだらけの不動産を買い占める。
買い占められた不動産はどこも外国企業が運営する店舗だらけとなる…

そんな不動産が増えていけば、いつの間にか外国人だらけの街になっても不思議ではありません。
そして日本人は片隅へと追いやられてしまう。
正に不動産と経済を外資に占領され、植民地と化した状態ですね。

ここは日本の学校?

日本は外国人留学生が増えすぎているのも問題ですね。
それは2000年代以前に有識者に指摘されており、主に定員割れした大学が定員数をごまかす為に
留学生でカバーしているといったところでしょうか。

しかしそれは大学どころか高校でも起きています。
この本ではその事例を紹介しています。

宮崎県えびの市にある私立日章学園九州国際高等学校は、日本人の生徒が16名なのに対して、中国人留学生が167人も在籍している

『2025年日本はなくなる』第4章 これだけヤバすぎる問題を抱えている日本 p.122 参照

九州国際高校においては在籍生徒の9割が中国人であり、高校に掲揚されている国旗と流れる国家までも中国のものだとか。

本当に日本の学校なのでしょうか?

そう思わずにはいられませんね。

やはりお金のため?

そもそもこんなにも日本に留学生が集まるのか?
それにはお金の事情があると書籍では指摘されています。

日本には市区町村(自治体)に支給する地方交付税交付金という国からの支援金がございます。
目的としては「地域ごとに公的サービスの格差が生じぬ様にするための財政力調整」ですかね。

その交付金に関しては「海外からの留学生を援助するため」という名目もあり、
留学生の数が多いほど、支給される交付金も多くなります。
例えばA市に200人の留学生が在住しているなら4000万円が支給、
1人あたりで20万円もA市に交付金が支給されるという計算です。

若者が少ない地方の過疎地において、交付金だけでは財政的に厳しい自治体も存在する筈です。
財政補助となる多くの交付金が懐に入るとなれば、1人でも多くの留学生を受け入れたくなるのも無理はないでしょう。

だからといって日本人の待遇がおざなりになってしまうのは大問題ですけどね…。

2025年以降の日本を生きていく私たち

この書籍では数多くの日本の問題点を取り上げています。
その中から私的に気になったものを幾つか紹介しましたが、それだけでも気が滅入る心境です。
遺伝子組み換え食品のリスク、憲法改正による日本のディストピア化…
ブログでは紹介しきれないほどに、日本は問題だらけだとつくづく思いました😓

何度も読んで理解していくほどに、気持ちは沈んでいく感じですかね。
問題は数多く取り上げているけれど、明確な解決策については書かれていません。
著者の内海氏は既に「2025年に日本は植民地化する」と割り切っている故でしょうか…
しかしただ諦めて支配されるがままという訳ではありません。

復讐心も支えとなる

復讐と聞くと物騒なイメージがあり、否定する人が大半でしょう。
しかし負の感情(怒りや怨み)も時には前に進むエネルギーとなる場合もあります。

2025年以降、日本は今以上に物価が上昇して国民が困窮したとしても、
その苦しさをバネにして前に進まなくてはいけない。
生きていきたいのであれば…

そんな時は自由や権利を奪い、社会をディストピア化した政府に対する
”怨嗟の感情”こそ前に進む原動力になるかと思います。
とはいえ暴動やデモなど物騒な真似をしろという訳ではないですけどね。

自分の中にある”怨嗟の感情”を無理に否定したりせず、正直に認めてみる。
「頑張り」「思いやり」など正論だけで生きれいける程、
人間は強い生き物ではありませんからね。

憲法改正や大幅増税など危機的な問題を学び理解する為に、
”怨嗟の感情”をエネルギーとして活用する。

そんな賢さと強さがこの先の日本を生きていく上では必須となるでしょうね。

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