以前の日常、そして未来② – ACの未来とは? –

思考
以前の日常、そして未来① - かつての日常 -
コロナ騒動も二年目。今だからこそ、かつての日常を振り返る良い機会かもしれません。とはいえ昔も良い事ばかりではなく、問題も多かったですね。

前回①では567騒動前(2019年以前)の日常を振り返りました。
…とはいえ問題点ばかりでしたけど😅
今回は『AC(アフター567)の未来を迎えた日本』について予想してみたいと思います。
(イメージとしては今から約10年後くらい)

567騒動が仮に収束したとしても、『新生活様式』に基づく日常は今後何年も続くとメディアではよく報じられています。
人との触れ合いをはじめ、あらゆるモノが制限される生活様式であるのは事実。
しかし「何かを失えば、何かを得る」というトレードオフの法則もありますからね。
だからこそ「何を得られるのか?」という点について考えてみるのも良いかもしれません。
より具体的に言うなら「567騒動前から存在していた問題点はどう変化するのか?」という問いになりますかね。
問題が改善すれば以前よりも良い日常は実現するのか…?
その点も踏まえて考えていきたいと思います。

ACの未来

【コロナ禍後の社会変化と期待されるイノベーション像】
※2020年6月24日付 
新エネルギー・産業技術総合開発機構 技術戦略研究センター

上記のリンクは567騒動が発生した年の資料ですが、既に急激な社会変革を予測していますね。
DX(デジタルトランスフォーメーション)…要するに、
『情報通信技術の浸透による、社会をより良い方向への変革』
という事でしょうか。
一通り資料に目を通してみましたが、もはやSFの世界ですね。
ZOOMアプリが世間に浸透するのとはワケが違います💦

  • リモート・オンライン化
  • AIによるロボットの活用
  • 再生可能なエネルギーの活用
  • 集合型⇒分散型

主な特徴としては上記の4つですかね。
ITと自然環境保護(活用)、そして分散型社会の実現を目指すという事でしょう。

それらに加えてベーシックインカム(BI)の実現も気になりますね。

https://www.job-terminal.com/features/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%A0/

”ホリエモン”こと堀江貴文氏も「これからは人が無理に労働しなくても食っていける社会になる」という旨を仰っていました。
おそらくベーシックインカムという制度の事を踏まえているのでしょう。
一昨年5月には全国民に10万円支給、去年には飲食店向けに1日6万円の支援金が実施されました。
いずれもコロナ関連の支援策ですが、ベーシックインカムの試金石と捉えられなくもないですね。

オンライン・AIによる社会変革、そしてベーシックインカムという富の再分配制度…
正直、多額の負債を抱えている日本という国でどこまで実現可能なのかが疑問。
(仮に実現したとしても、そのツケは我々の税金に加算されるだろうな😅)
とはいえ現時点においてもデジタル化による恩恵を受けているのも事実。
私もやっているSNSだってオンラインだし、漫画もネットで読んでますからね。

デジタル化を中心とした急激な社会変革によって世の中はどうなっていくのでしょうか?

社会変革が及ぼす影響

果たしてどの様なメリットが生じるのか…
可能な限り予想していきたいと思います。

社会のデジタル化

争いや事故、トラブルが激減(リアルにおいて)

仕事や学校は勿論、旅行やライブなどのエンタメまで様々な分野でオンライン・リモート化が進行しましたね。
感染対策の為に人との接触を避ける風潮が強まり、上記の施策もその対策を徹底する為ですかね。
リアルにおいてもソーシャルディスタンス(人との距離を2m保つこと)や3密回避など、感染対策名目で人同士の接触を避ける事を良しとする様になっていますし。
リアルにある全ての事柄をオンライン化するのは流石に無理があるとは思いますが、今後その風潮は強まるかと思われます。

あらゆる分野のオンライン化、人同士の接触が激減…
こういった要素が重なれば必然的に揉め事や事故などの発生率も比例して激減する筈。

  • イジメ
  • パワハラ、セクハラなど各種ハラスメント
  • 交通事故
  • 殺傷事件

殺傷事件に関しては、先月において訪問診療を実施していた医師が殺害されるという非常に痛ましい事件がありました。

エラー|NHK NEWS WEB

実際訪問診療においては、直接的な暴力は無くとも、患者からの暴言など医師側にとって辛いトラブルが多いと聞きます。
この事件の報道の影響を受けて、診療のオンライン化を促す流れは更に強くなりそうです。

他にも飲み会におけるトラブル(嘔吐)、ハロウィンなどイベント後に生じるゴミの不法投棄…
リアルにおける多くのトラブルは激減するかと思います。
ちなみに567騒動前までは割と盛んだった大学のコンパでは、一部の輩共とはいえ「イッキ飲み」による急性アルコール中毒で帰らぬ人が出たケースがありましたからね。
でもイッキ飲みによるトラブルは社会人の飲み会においても”無い”とは言い切れませんけどね…

更に進む地方への分散化

仕事はリモートワーク、学校教育はオンライン、ライブは配信。
自宅でPCかスマホに接続可能ならば、大抵の事はオンラインで享受可能な時代となりました。
そうなると進学及び就職の為、わざわざ都会へ引っ越さなくても良し。
地方在住で経済的に厳しい家庭にとってはメリットは大きいかと思われます。
また都会在住の方にとっても、都会の喧騒にうんざりしている方にとっては、自然豊かな地方に引っ越す良い機会かもしれません。
そうなると今まで都会へ若年層の人口が偏りがちだった問題も大幅に解消する事も考えられます。

とはいえ「都会ならではの洗練された空気と活気が好き」という方が多いのも事実でしょう。
実際その空気と活気はリアルの都会ならではのものでしょうし、いくらオンライン(VR)が進化しても補いきれないでしょうね…
今後は普段は地方の自然豊かで落ち着いた地域に住み、休日はたまに都会で楽しむスタンスの方が増加するかと思われます。

希少性を大事に

様々な分野でオンライン化が進行すれば、反面リアルでの体験は減少する。
そうなるとリアルにおける学校教育やライブの価値は希少性により高まるかと思われます。
それと他人の素顔ですかね(家族や友人など身内を除いて)。

以前の記事でも述べましたが、一昨年の春以降に素顔で外出する人は1%も見かけなくなりましたね。
素顔が見られるケースはインスタにupされているモデル、又はTVに出ている芸能人くらいでしょうか。
少なくとも外出時において、一般の方の素顔を見る機会は殆ど無くなりました。
人気が少なくて静かな自然公園とかでなら、たまに見かけますけどね…

格差社会から横並びへ?

いわば『格差の訂正』でしょうか。
良くも悪くも、世界規模の567騒動によって世界中が同じ方向を向かざるを得なくなりました。
街行く人の皆が顔の下半分を布で覆っている光景はその比喩といったところですかね。
しかし経済的な問題など、格差に関しては現時点では未だ健在。
それどころか、567騒動によってその格差が炙り出されたと言っても過言ではありません。

特にリモートワークに関しては、大企業勤務などいわば富裕層に関しては普及している所も多いですね。
しかし中小企業では費用などの問題でそうはいかないケースも多い。
また物流や配送、工事現場などリモート化が不可能な業種・職種も多数ありますし。

今後オンライン化に加えて、VR技術とAIロボも安価な値段で多く普及される時代になれば、
自宅に居ながら端末を通して、AIロボに仕事をさせる事も叶う様になるのでしょうか?
もし叶えば工事などの現場仕事、デパート等での接客も家にいながら可能となるかも。
またVR空間によるコンテンツサービスが一般的になり、VRでリアルさながらのショッピングモールも体感出来る様になる。そして新たな雇用を生むキッカケとなる。
そういう時代に突入すれば、大企業のホワイトカラーに限らず、あらゆる層において在宅仕事がマジョリティーとなりそうですね。

また格差に関しては先天的なモノもあります。
例えば容姿(顔・スタイル)がそうですね。
かなり失礼な話になるかもしれませんが……、
人生っていうのは生まれながらの容姿が左右する場面が少なくありません。
しかし顔に関していうなら、「顔の下半分(鼻と口)が隠れている」いますからね…。
もし10年以上先の未来においても、社会がこの状況であるのならば、人のモノの見方も相当変わる筈。
見た目ではなく性格など内面的な部分にのみ目を向ける様になれば良いのですが、人というのは視覚的な部分にとらわれる生き物であるのも事実。
なので”顔”ではなく、顔を覆う布をメインとして、ファッションに目を向けるのが主流となるかもしれません。
その場合、色や柄などを自分で(可能な範囲で)コーディネート出来ますからね。
また器用な方なら自分の理想のモノを作る事だって出来るでしょうし。
少なくとも整形よりも費用とリスクが低いの確かでしょう…

スタイルに関しても、オンライン及びVRの未来となるのであれば、遥かに進化した画像加工の技術でいくらでも補えたりして…。
顔・スタイル共に理想のビジュアルで生きるのが普通である社会の到来も考えられます。

格差の訂正、先天性のしがらみからの解放、後天的な努力がより報われる
デジタル化をはじめとしたACの社会変革にはそういう意図もあるのでしょうかね。
(あくまで善意に捉えればの話ですが💦)

ベーシックインカムは実現するか?

先の『格差訂正』、そして平等…
それを叶える制度として話題となっているのはベーシックインカムですね。
全国民に対して決められた額の現金を定期的に支給する制度だとか。
とはいえ実現可能性に関しては正直疑問です。
「果たして負債だらけの日本にそんな制度を実現する器量があるのか!?」
って思いますし…😅

仮に将来実現するとしたら、人々の生活様式は激変する筈。

[例]
月5万円支給されるとして、足りない分はオンラインでの副業を3つくらい掛け持ちして補う。
その副業は1つにつき、月3~5万円程度の収入。労働時間も一日平均5時間程度。
娯楽等もオンラインで、食料も畑で自作…
そんな月15万円程度でも十分に暮らしていける社会。

だとしたらブラック労働だの非正規労働だの、そんな悩みとはオサラバの社会ですよね。
とはいえ現実はそんな上手くいくとは思えませんけどね😅

ACの未来は幸せか?

相当長くなってしまいましたけど、今回はあえてAC(アフター567)の未来を前向きに考察してみました。
デジタル化など急激な社会変革の荒波にさらされている日本。
(というより世界中がそう)

オンラインによって時間や場所の制約から解放、おかげでやりたい勉強や仕事もオンラインが繋がればいつでも出来る。
そして人との接触がほぼ皆無になる事で喧嘩など対人関係絡みのトラブルからも解放される。
当然、事故や犯罪などのリスクからも解放される。
少なくともリアルにおいてはそれが叶うかもしれない。

しかし【争いゼロ=平和】【平和=幸せ】と言い切れる程に世の中も人間も単純だと思えません。
仮にリアルでのトラブル等が皆無になったとしても、それがオンラインに持ち込まれる可能性だってありますし。
オンライン関連のトラブルでいえば、情報漏洩、コンピューターウイルス、ハッキングなどが挙げられます。
更に身近なところだと、SNS上での誹謗中傷。
一昨年の春以降、それを苦に自ら命を絶った例が増加している気がします。
もし国民の大半が生活の場をリアルからオンラインへと移行した場合、
物理的な暴力ではなく【言葉の暴力による傷害事件】というのが増加するかもしれません。

またリアルでの人との関わりによる温もりというのは、果たしてオンライン(VR)でどれだけ補う事が出来るのでしょうか?
少なくとも100%補うのは無理でしょうね…。

そもそもオンラインでのコミュニケーションは「脳への負担」という問題も無視出来ません。
短時間ならまだしも、一日何時間・長期間となると負担は相当大きくなるそうです。

「ビデオチャットは気疲れもする」
「バーチャルなコミュニケーションは脳に負担をかけ、不安にさせる」
「夥しい人数による分割画面が視界に入ると、脳が認知する中心視野が圧倒されてしまう」

参照『グレート・リセット』3.2 心身の健康

何より地震等の災害により、オンラインが使用不可となるというリスクも無視出来ませんね…。

時代というのは望まなくとも変化するのは当たり前。
とはいえ何でも変化すれば良いというものではなく、変えて(失って)はならぬものがあるのも事実。
社会のデジタル化に関しては、前の段落でも述べている通り利点もあります。
どうせなら2019年以前の時代、ACの時代…それぞれの時代の良き部分を調和させる形で社会変革が成されてほしいと思います。
それと再び「人々が顔の下半分を隠さず、普通に素顔で伸び伸びと生きられる社会」に変えていきたいものですね。
「2019年以前の日常に戻る」のではなく、「”2019年以前と今”よりも良いACの未来」の実現を描きつつ、日々を有意義に過ごしていきたい所存です。

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