これからの飲食店の在り方

社会

先月末ようやく緊急事態宣言が解除されて、飲食店での酒類提供が可能になりましたね。
とはいえ昨年春の宣言下とは異なり人流は減らないままで、感染者数は9月に入ってから下降の一途を辿っている。その上、実効再生産数も1を切った状態でした。
もっと早く宣言解除しても良かったと思います。
それに酒類提供を禁止するのと感染者数減がどう結びつくのかの根拠もハッキリしないですし。
…まぁ宣言を発出した意味はあったか否かについて述べるとキリがないので、この辺にしておきます。

しかし宣言解除とはいえ時短営業は維持されたまま…
”酒類提供は20時まで”、”営業は21時まで”と制限された中での厳しい営業はまだまだ続く感じですかね。
それに再び感染者数が増加したら宣言出す可能性は大ですし。
今年の冬はなんか昨年よりヤバそうな予感…。
もし宣言が発出されたら飲食店は今年の夏より厳しい状況になるでしょう。
(当然、飲食店どころか観光・サービスなど経済全般がピンチになりますけど)
現時点でも閉店・倒産が相次いでますし、これ以上窮地に陥ったら全国から実店舗経営の飲食店の大半が消滅する可能性も否定出来ませんね。

そんな今だからこそ、飲食店の存在意義について今一度考える必要に迫られているのかもしれません。
まぁ存在意義云々については音楽などエンタメ系に対しても言える事ですけどね。
今回は飲食店もとい外食サービスにとっての【今後の時代に相応しい在り方】について述べてみます。

飲食店の問題点

今後の在り方を述べる前にあえて飲食店(外食産業)の問題点について述べてみます。
とはいえ例のパンデミック騒動が起きる以前からずっと存在していたものですけどね。

  1. 労働環境がブラック
  2. バカッターなどSNSにおけるトラブル
  3. 食材ロスの大量発生
  4. 全体的に供給過剰

【飲食店】労働環境を改善しよう!もうブラックとは呼ばせない
「働き方改革」が推進され、さまざまな業界で労働環境の改善が進められている中、「常に人手が足りない」「ブラックなイメージを払拭したい」という悩みを抱えている飲食店は少なくありません。 「飲食店=ブラック」というイメージがま ...

[1]に関しては上記のリンクにもある通り【長時間労働・低賃金・人手不足】と過酷すぎる労働環境ですね。主に大学生の間で『ブラックバイト』という言葉が流行った事がありましたけど、飲食店が主にすの対象となってました。人手不足の為、学生がバイトに繰り出されてしまいロクに勉強する時間もとれなくなると…。

その影響なのか[2]で取り上げたバカッターが話題になった事もありました。
バイトの方もストレスが溜まりすぎてしまい、鬱憤晴らしとしてやってしまった例も考えられますし。
勿論、過剰な自己承認欲求を満たす為など身勝手な理由によるケースも少なくないかもですが。

[3]の食材ロスの大量廃棄も見逃せませんね。
いざ調べてみたのですが年間600万トンとは!!
飲食店のみならず家庭も含めての数値になりますけど、予想以上に多い…

今日からできる!家庭でできる食品ロス削減 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
食べ残し、売れ残りや期限が近いなど様々な理由で、食べられるのに捨てられてしまう食品「食品ロス」。日本の食品ロス量は、年間523万トン、毎日、大型トラック(10トン車)約1,433台分の食品を廃棄しています。大切な食べものを無駄なく食べきり、...

[4]の供給過剰に関してですが、コレが一番根深い問題かもしれません。
上記で挙げた[1]~[3]の問題も、[4]によって生じているとも考えられますし。

供給過剰により店舗間の競争が激化。それに比例して店舗間のメニューの値下げも増加。
当然スタッフの給与にしわ寄せがくる…
メニューを安売りしない店舗も当然ありますけど、値下げ問題は飲食店にとって避けられないテーマであるとも言えますね。

日本の外食業界の構造からみるコロナ禍インパクト - 料理王国
アフターコロナの外食産業の未来について考える連載、第二回となる今回は、日本の外食産業がなぜコロナ禍によって大きなダメージを受けるのか、産業の構造について考えて行きたいと思います。 前回の記事はこちらから 前回の記事で述べ...

未来における飲食店の形式

根付いている問題点について長々と綴ってしまいましたけど、ここから【未来における形式】について述べてみようと思います。

①オンラインを活用したデリバリー

デリバリー、テイクアウト…昨今では既に聞き慣れているフレーズです。
とはいえ私的に便利だと思うのは前者の方ですかね。
後者だとわざわざ店に出向く手間がかかりますし。

デリバリーにおいてオンラインを活用するのは今では当たり前。
特に目立っているのはウーバーイーツですかね。

今後はそのウーバーイーツを土台として、『調理が得意な人なら誰でも登録出来るデリバリー』というオンラインサービスが登場する事も考えられますね。
そのサービスに登録した”調理が得意な人”はオンラインで受注を受けて、料理をデリバリーを通してサービス利用者に無事提供出来たら利益を得られる。
(イメージとしてはウーバーにメルカリの要素を加えて進化させた感じ)

「得意の料理を活かしてお金を稼ぎたい!!でも自分をお店を持つとなるとハードル高すぎ…」
って人が副業から気軽に始められるビジネスといったところですね。
とはいえいざ実現を目指すとなれば、登録希望者の料理のスキル及び倫理観などを審査する機関が必須。
色々超えなきゃいけないハードルが多数になるのは確実でしょうけど😅

②レンタルスペースを借りる(副業としてやる)

他にも屋台を借りたり、移動車を安く購入して始める…
要は【副業がてらにやる】というスタンスが主流になっていくという事ですかね。

昨年12下旬から始まった”風の時代”、その時代においては副業は当たり前となる。
それどころか『個人が複数の副業を並立させて食い扶持を稼ぐ』というスタンスが主流となるという説もありますし…。
「一つの会社(仕事)にずっと就業する」というスタンスだけが全てではないといったところでしょうか。
(当然「一つの仕事のみに専心する」という生き方を否定するわけではありません!!)

特に飲食店に関しては上記で既に述べた通り長時間労働などハードな面が多く、競争の激しさもあり閉店による負債発生などのリスクもあります。最近ではパンデミックなどの災害により、営業不可になるリスクも注目されていますし。
そういった労働の過酷さやリスクを考えると、飲食店の経営は「小回りの利く形式且つ副業でやるのがベスト」だという価値観が根付いていくかもしれませんね。

…ざっと大まかに①と②で【未来における飲食店の形式】を述べてみました。
とはいえ業界全体の流れとしては【①と②の調和】になるという感じですかね。
(あくまで理想論ですけど)

オンラインによるデリバリーも活用しつつ、副業でリアル店舗も気軽にやれる様になる。
但しビジネスである以上、提供する側は『倫理観を常にもって良質なメニューを提供する』という理念を死守して仕事に取り組む…

今はどんなに大変であっても、将来的にはお店もお客も幸せになれるビジネスになってほしいものです✨

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